尿酸値が高いのに痛風発作の症状が出ない人(無症候性高尿酸血症)がいますが、それは尿のPH値が大きく関係する場合があります。
痛風になる直接の原因が尿酸値の高さにあるのは、誰もが知っていることだと思います。
尿酸値が高くなるということは血液中の尿酸の濃度が高くなるということなので、尿と一緒に排泄されるべき尿酸が血液中に溶けにくくなる。
溶けなかった尿酸が残って結晶化してしまい、その結晶となった尿酸を白血球が異物とみなして攻撃することで、炎症を起こす。
これが痛風発作が起こる仕組みです。
なので、『尿酸値高い=痛風になる』という図式になるんですが、冒頭で書いたように、尿酸値が高くても尿PHの値により痛風にならない人もいるんです。
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尿酸値が高くても尿PHが酸性でなければ痛風にならないことも
こんにちは、管理人のてつやです。
僕の話になりますが、ちょっと前に体調を崩して病院に行きました。
採血検査では、前から気になっていた尿酸値もついでに計ってもらったところ、7.8mg/dlと高い値。
その時の検査結果です。
尿酸値の高さから、お医者さんから厳しい事言われるのかと思っていたんですが、予想外の言葉が返ってきたんです。
『尿酸値ははっきり言って高いので、いつ痛風になってもおかしくありません。ただ、PHの方が酸性寄りでないので痛風が発症していないんだと思います』と言われました。
PHとかが関係あるのか?と不思議に思っていたところに、お医者さんの詳しい説明がありました。
内容をまとめると、尿酸というのはアルカリ性の尿だと溶けやすく、逆に酸性の尿だと溶けにくい性質があるそうです。
僕の場合は血液の中に尿酸が沢山作られたとしても、酸性寄りでない尿のおかげで尿酸が溶けてうまいこと排泄されているんじゃないかということです。
ちなみに、健康な人の尿PH値は6.0ぐらい(弱酸性)になるそうで、僕の6.5はどちらかというと中性、アルカリ性の方に傾いていた値です。
なので、痛風の人の尿PH値は多分6.0未満が多いんじゃないでしょうか。
お医者さんから説明を受けて、初めて痛風に関係する検査項目って尿酸値だけじゃないことを知りました。
尿PHが酸性に近い場合は、尿路結石、糖尿病などにも繋がることもあります。
もし、尿酸値が高い場合、健康診断などの検索項目に尿PHが入っていたら、一度自分の尿PH値を確認することをおすすめします。
誤解のないように書きますが、尿PHはアルカリ性に近ければいいとかいうわけではなく、アルカリ性が原因となる病気(尿路感染、腎盂腎炎、腎不全など)もあることに注意してください。
尿PHが酸性寄りにならないようにアルカリ性食品を積極的に食べる
ここまで書いたように、尿PH値がアルカリ性に寄っていれば痛風になりにくいことがわかりました。
尿PH値をアルカリ性に寄せるには、アルカリ性の食べ物を多く摂取することが一番の近道です。
ということで、アルカリ性の食品を紹介します。
- 野菜
- 果物
- きのこ類
- 海藻類
- 豆類
この中でも、じゃがいも、落花生、グリーンピースなどは酸性食品になります。
尿酸値が高い人が食べるのを避けた方がいいのは酸性食品で、代表的なものは、肉、魚、炭水化物(白米やパン)、加工食品などです
まとめると、野菜、きのこ、海藻、豆中心のカロリーが低い食品がアルカリ性に傾ける食品だと言えます。
プリン体が含まれる食べ物は、酸性食品だということですね。
次の記事では、痛風によくない食べ物をプリン体含有量でわかりやすく紹介しているので、尿酸値が高い人はぜひ読んでみてください。
尿酸値が高くなる原因は様々
そもそも、尿酸値が高くなる原因といわれるものには、食べ過ぎ、アルコールの多量摂取、肥満、ストレスなどがあります。
主に、体内にプリン体が取り込まれて肝臓で代謝された尿酸が増えることが原因ですが、その尿酸を尿と一緒にうまく排泄できない人も尿酸値が高くなってしまいます。
尿酸値が高くなる人のタイプとして、尿酸産生過剰型と尿酸排泄低下型に分けられます。
次の記事では、尿酸値が高くなる人のタイプについて詳しく書いているので、参考にしてください。
痛風を根本的に治療するためには食生活の改善が重要
先に書いたようにアルカリ性食品を食べることで、尿PH値を酸性からアルカリ性へ寄せることができます。
痛風は食べ過ぎも原因の1つなので、食生活を改善することで症状も大きく解消できるはずです。
痛風予備軍の人も含めて、積極的に食生活を改善して痛風の苦しみから開放されるようにしていきたいですね。
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