日本人の4人に1人がかかっているといわれる水虫。
水虫というと、男性がよくかかる足の病気だと思われがちですが、実は今の社会では水虫になっている人の2人に1人は女性なんです。
ちょっと以外ですよね。
女性の中で、人知れず水虫に苦しんでいる人も多いんじゃないでしょうか。
また、水虫は『不潔にしている人がかかる』という悪いイメージがありますが、不潔にしていることが原因とは限りません。
あとは、水虫の人の足は臭いともいわれます。
このように、世間の水虫に対するイメージは一概によくありません。
しかも、水虫は一度かかるとなかなか治りくい病気です。
家族などへの感染率も高い病気なので、あやしい症状を感じたらまずは水虫の症状がでていないかチェックし、きちんと病院で診察を受けるようにしましょう。
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症状から水虫の可能性をチェック
こんにちは、管理人のてつやです。
今、足に出てている症状が水虫によるものなのかは気になるところですよね。
水虫にもいくつかの症状があるので、タイプ(型)別に解説したいと思います。
写真も交えながらの解説になるので、自分の症状とあてはまるか確認してください。
特に、足の裏、指の間などにかゆみがあったり、皮がむけている人は要チェックですよ。
これより先は、水虫の症例写真を載せているので、閲覧には注意してください(特に食事中には注意を)
これから先は『白癬(はくせん)』または『白癬菌(はくせんきん)』という言葉が出てきますが、これは水虫又は水虫菌のことをさしています。
趾間(しかん)びらん型足白癬
趾間びらん型足白癬の症状
足の指と指の間にできるのが特徴の『趾間びらん型足白癬』です。
水虫の患者の半分以上はこのタイプといわれていて、最もなりやすい場所は、薬指と小指の間です。
この写真、実は僕の水虫の写真です。
指の間の皮がむけて、かゆみ+痛みがある状態です。
僕の場合は、薬指と小指の間ではなく、人差し指と中指の間に水虫ができます。
水虫歴10年以上ですが、なぜかこの指の間だけにしか水虫にならないのが不思議なんですよね。
趾間びらん型足白癬の特徴
水虫の初期の頃は、足の指の裏に白癬菌がすみついていますが、それが次第に足の指の間に移動してはびこるようになり、指の間の皮膚がふやけたようになっていきます。(1番目の写真がそういう状態です)
その後、ふやけた部分が広がるのを繰り返していくことで慢性化し、そのうち、ふやけた皮膚が魚の目のように固くなることもあります。
そのため、魚の目と水虫は似た症状として、間違えられることも多いです。
趾間びらん型足白癬は、やがて赤い斑点ができて皮膚がカサカサになる乾燥型と、水疱(すいほう:みずぶくれ)やただれにより常に皮膚が湿っている湿潤型に分けられます。
僕の水虫は、赤い斑点ができて皮膚がカサカサになっている典型的な乾燥型です。
小水疱(しょうすいほう)型足白癬
小水疱型足白癬の症状
この症状の写真はないのでイラストを参考にしてください。
このタイプの水虫は、足の裏の指先、土踏まず、足の側面に症状が出ます。
水疱(すいほう:みずぶくれ)が足の裏にポツポツでてくる水虫で、この水疱の症状が由来で水虫という名前になりました。
水疱が集まったり、ばらばらに散ったりするのが特徴で、やがて一定の大きさに揃っていきます。
足の裏の厚い皮膚により、水疱は破れにくく中の水も出にくくなるため、水疱がなくなるまで時間がかかります。
その間に、水疱を覆っていた皮膚が乾燥し、そのうち皮膚がむけるようになります。
小水疱型足白癬の特徴
水疱が消えてもすぐに隣に別の新しい水疱ができるのが、この小水疱型足白癬の特徴。
小水疱型足白癬もまた、他の皮膚病(あせもやかぶれ)と似た症状となるため、誤って間違った治療を受けて症状を悪化させるケースも出てきます。
他の病気と見分ける点として、足の甲のブツブツがあるかどうか。
水虫は、足の甲にできることはほとんどないため、足の甲にブツブツがある場合は、他の皮膚病を疑った方がいいです。
角質増殖(かくしつぞうしょく)型足白癬
角質増殖型足白癬の症状
ちょっと写真ではわかりずらいかもしれませんが、かかとや足の裏全体がカサカサになって、白い粉が吹き出てきます。
症状が進むと、皮膚がどんどん硬くなり、女性の人などはストッキングをはくと簡単に破けてしまいます。
かかとなどの角質が厚い部分では、その部分を中心にどんどん症状が広がり、ひび割れなどにより歩くのも困難になるほど痛くなるので注意が必要です。
角質増殖型足白癬の特徴
角質増殖型足白癬の特徴としてあげられるのが、手に同じ症状がでてくること。
足の症状の部分を手でさわったりすることが原因ですが、足の指の間などとは違い、かかとなどは簡単に手でさわることができるので、むやみにさわないように注意が必要です。
手に症状が出てきた場合は、手荒れとよく間違われるので、これも誤った治療をしないことが大事です。
角質増殖型足白癬の他の特徴としては、他の型と異なり、幹部がジクジクする、皮膚がふやける、やぶける、かゆい、という症状があらわれないことです。
なので、かかとがカサカサになっても、単なる乾燥や加齢によるものだと思いこんでしまいます。
また、角質増殖型足白癬は他の型よりも、膨大な量の白癬菌がはびこっている一番重い症状になり、最も完治するのが難しいものとなるので、ただの乾燥によるかさつきなどと判断しないようにしましょう。
水虫が進行した爪水虫
最後に、足の水虫から進行してしまう爪水虫の症例も紹介します。
爪水虫というように、爪の奥深くに水虫がすみつくのが爪水虫(爪白癬)。
一度かかると、足の水虫より治るのに時間がかかります。
爪水虫が治るのに時間がかかる理由や治療法などについては、次の記事を参考にしてください。
爪水虫の症状と特徴
爪水虫(爪白癬)の初期症状は爪が黄色くなったり、白っぽくなったりします。
次の写真が爪水虫の初期症状の写真で、親指がかすかに黄色くなっているのがわかると思います。
症状が進むと、次の写真のように爪の先端が厚く角質化されていきます。(親指の爪が角質化)
ここまで症状が進むと、目を背けたくなります。
こちらもかなりひどい状態。
爪水虫の特徴は足の水虫と違って、初期の頃はかゆみなどの自覚症状がないことです。
また、爪水虫は、足にすみついた白癬が爪に感染することが原因です。
なので、爪水虫にならないためには、足の水虫を治すことが非常に大事になります。
水虫は病院できちんと診察してもらう
ここまで、水虫のタイプごとの症状と特徴について書いてきました。
水虫にはタイプにより、さまざまな症状があらわれてきます。
ここで解説したように、他の皮膚病と間違うような症状もあります。
今回の記事の内容は、水虫の可能性のヒントになるかもしれませんが、最終的には病院で診察することをおすすめします。
中には、民間療法に頼って自力で治そうという人もいますが、民間療法だけはやらない方がいいです。
民間療法の危険性については、次の記事で詳しくて書いているので、参考にしてください。
水虫は、命に関わるような病気でもなく、よっぽど症状が重くないかぎり、かゆみやちょっとした痛みがあるくらいです。
そういうこともあって、水虫を放置している人が多いんじゃないでしょうか。
また、女性は水虫になっていることが恥ずかしいことであるため、なかなか病院に行きづらいという気持ちにもなるでしょう。
しかし、水虫の原因は白癬菌と呼ばれるカビの一種であり、簡単に他の人に感染してしまいます。
特に、家族の中での感染率はどうしても高くなるので、病院に行くことをためらったり、おっくうがらずに、『もしかして水虫かも』と思ったら、きちんと病院で診察することが大事ですよ。
ちょっとでも水虫の可能性がある場合は、すぐに病院に行きましょう。
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