冷え性になると、夏場でもエアコンのおかげで手や足の先が冷えてつらいですよね。
僕は男ですが、年取ってから冷え性になったので、女性と同じように冷え性で悩んでいます。
僕の場合は足先も寒いんですが、背中の方が寒くなる場合が多いです。
夏でもつらいのに、これから先本格的な寒さの季節が来ることを考えると、考えただけで寒くなります。
ともかく、冷え性は体にとっていいことはなにひとつありません。
『冷え性は万病の元』という言葉がある通り、体の冷えを取ることはものすごく大事なことです。
その冷え性を改善する方法として、真っ先に浮かぶのが、食べ物や飲み物。
今回は、飲み物に注目して、冷え性を改善する効果がかなり期待できるものだけを5つ厳選したので紹介したいと思います。
中には、冷えを取りながらダイエットもできちゃうすぐれものもあるので、女性の方は必見ですよ。
なお、赤ワインなども体を温める飲み物として知られていますが、お酒を飲めない人もいるのでアルコール類はここでは紹介しません。
『温かい飲み物=温かくなる』ではない
こんにちは、管理人のてつやです。
冷え性改善の飲み物を紹介するまえに、温かい飲み物が必ずしも温かくなるわけではないことについて、書いてみたいと思います。
例えば、温かい日本茶(緑茶)を飲めば体が温まるようなイメージがありますが、実は緑茶は体を冷やす作用があります。
緑茶に限らず摘んだ茶葉は不発酵茶と呼ばれ、体を冷やしやすい特性を持っています。
発酵されているお茶は紅茶、ほうじ茶、プーアル茶、ウーロン茶などが代表的なもので、こちらは体を温める効果があります。
中国ではプーアル茶が温める定番のお茶として有名みたいですね。
お茶についてまとめると、『緑色のお茶は体を冷やして茶色のお茶は体を温める』と覚えるといいです。
コーヒーもまた体を冷やす温かい飲み物として有名。
寒い時に、つい緑茶やコーヒーなどを飲みがちですが、同じ温かいものを飲むんだったら、緑茶よりウーロン茶、ほうじ茶、コーヒーより紅茶の方が体を温めるには効果的です。
梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)
まず最初に、今回紹介する飲み物の中で最も冷え性に効果がある梅醤番茶を紹介したいと思います。
なぜ冷え性に効果があるのか?
梅醤番茶は、番茶に生姜、梅干し、醤油を混ぜたものです。
生姜が体を温める効果があることはあまりにも有名ですが、アルカリ性である梅干しと醤油は血流をよくする効果があります。
また、番茶は先に書いたように発酵酵茶なので同じく体を温める効果があります。
つまり、どれも体を温めるものばかりなんですね。
僕は生姜紅茶が一番冷え性に効果があると思っていましたが、これからは梅醤番茶を試してみようと思います。
その梅醤番茶ですが、作る場合はちょっと手間がかかるため箇条書きにしてみました。
- 種を取った梅干しを1個、湯飲み茶碗にいれよくほぐす
- 醤油を小さじ1~2杯入れ、梅干しとよく混ぜ合わせる
- すりおろした生姜汁を3、4滴ほど入れる
- 熱い番茶を注ぐ
梅醤番茶は冷え性以外にも、便秘、下痢、疲れ、貧血、風邪、腰痛、吐き気、婦人病などにも効果があるようです。
風邪のひきはじめなどには、この梅醤番茶を飲めばすぐに治りそうな気がします。
作用が強いので、1日1杯~2杯程度で十分です。
小さい子供に飲ませる場合は、4~5倍程度に薄めてください。
生姜紅茶(しょうがこうちゃ)
生姜を紅茶に入れて飲むのが生姜紅茶。
紅茶は赤い色素のテアフラビンによる体を温める作用があり、それに生姜のジンゲロールによる発汗と利尿作用が加わることで、かなりの温め効果があります。
さらに、黒糖による滋養強壮の作用で、冷え性以外のさまざまな病気にも症状を改善する効果が期待できます。
作り方
熱い紅茶に、すりおろした生姜(なければ市販のすりおろし生姜)を適量入れるだけ。
このままでは美味しくないので、黒糖やはちみつで甘みを加えるのがベスト。
毎日3~6杯飲むのがおすすめです。
生姜紅茶はダイエット効果もある
この生姜紅茶はダイエットにもかなりの効果を発揮します。
とある病院の先生が、生姜紅茶でどのくらいやせられるのか検証したくて、肥満体型の知人に生姜紅茶を飲み続けてもらう実験をやりました。
毎日4杯の黒糖入り熱々生姜紅茶を飲み続けた結果、なんとたった3週間で8kgも痩せたらしいです。
短時間でのダイエット効果は、生姜紅茶による発汗作用と利尿効果が功を奏したんじゃないかということでした。
すごいですね、ただ飲むだけで痩せられるんだから。
体温も若干あがったようなので、もちろん冷え性対策の効果もバッチリ。
また、生姜紅茶はダイエット以外にも、便秘、下痢、高血圧、狭心症などにも症状改善の効果が期待できるようです。
生姜湯(しょうがとう)
これも生姜を使うわけですが、ちょっと一手間必要です。
- 生姜をすりおろす
- 湯飲み茶碗を用意し、上に紅茶こしなどのこし器を乗せる
- こし器にすりおろした生姜を入れ、上から熱湯をかける
これもお好みで黒糖、ハチミツなどを入れます。
この生姜湯も冷え性に効果があるんですが、こりや痛み、生理不順、生理痛、食欲不振、風邪のひきはじめなどにも効果があります。
毎日1~3杯飲むのがおすすめ。
醤油番茶(しょうゆばんちゃ)
作り方は、湯飲み茶碗に醤油を小さじ1~2杯いれ、その中に熱い番茶を注ぐだけの実にシンプルさ。
醤油番茶は疲れ、貧血に効果があります。
ダイコン湯
ちょっとかわったところで、ダイコン湯。
番茶に、ダイコン、生姜のすりおろし汁、醤油を入れます。
作り方は、次の通り。
- ダイコンを大さじ3杯分ほどすりおろし、どんぶりにいれる
- 生姜のすりおろし汁を小さじ1杯いれる
- 醤油を大さじ1/2~1杯いれる
- 熱い番茶をそそぐ
ダイコン湯は、風邪、気管支炎、便秘、下痢などに効果があります。
辛いものは逆に冷えを引き起こす原因になる
飲み物ではありませんが、辛い食べ物にについて誤解がある人もいるかと思うのでちょっと書いてみます。
例えば、チゲ鍋や麻婆豆腐などの辛い食べ物は体を温める効果があると思われがちですが、顔の周辺が温かくなるだけです。
肝心の手先や足先などの末端の部分を温める効果はほとんどありません。
しかも、顔の周辺が温かくなるのは一時的なもので、すぐに熱が引いていきます。
辛いもので温まろうとしても効果がないので、特に冷え性の人にはおすすめできません。
冷え性を改善すると体にいいことばかりおきます
冷え性を改善するということは体温をあげることになります。
そうなると、ダイエットの効果も期待できるんですね。
もちろん、冷え性以外でも悩んでいたいろいろな症状が改善される可能性がかなり高くなります。
さまざまな症状を引き起こす原因にもなるのが冷え性で、万病の元です。
体の温度を1度あげるだけで、基礎代謝量が10%向上し、免疫力が30%あがるといわれています。
体の冷えを取ることがどれだけ体にいいことかがわかる数字ですよね。
冷え性は短い期間で完全に改善されるものではありません。
冷え性改善策は長く続けることが大事で、面倒臭がらずに冷えを取る効果があるものはできるだけ試して続けてみましょう。